道具の納期!!
最近の鍛冶屋さんは忙しいのか、ちょっと名があるお方の場合は、
必ずと言っていいほど、納品に時間がかかる。
まだ、納期がはっきりとしている鍛冶屋さんなら、お客さんも納得できるのだが、
納期未定?なんて鍛冶屋さんも少なくない!!
納期未定について少しだけ触れますが、
この「納期未定」とは、一体どういう事なのか?
当店で一番お叱りを受けるのが、「納期未定」と「納期遅れ」である、
後者の場合は多少の遅れなら仕方ないと思うけど、
納期日より2ヶ月以上も遅れるのは、納期未定と同じ事!
で、納期未定ですが待てるお客さんはいつまでも待てると思いますが、
大体のお客さんは、待てるわけがないです、自分も待てません。
実際にそんなに忙しいのか?と言うことになると思いますが、
たとえばの話、新商品や本業以外の制作に力を入れたとしよう、
大抵の鍛冶屋さんは一人作業が多いので、その時には注文品の製作はできませんね、
この辺にスポットを当てて話を進めますが、仮に本業での受注品が月に100個あったとして、
一日何個作ればいつ納品できるというのが予想できる訳ですが、
途中途中に本業以外の作業を行った場合は、自然と納期日よりも遅れることになりますね、
そんな作業が多くなれば多くなるほど生産は落ちます、月に50個しか作れなかったとして、
翌月に繰り越し、それを繰り返し続けると.....はい、お分かりですよね?
納期が読めなくなって納期未定となりますね。
確かに忙しいのは分かりますが、「本業の商品が出来ないなら、
それ以外の商品なんて作らない方がいい!!」って言ったお客様もいらっしゃいました、
だけど本当に自分でもそう思います、他の製品を作るにはスプリングハンマーや火床も修正が必要だし、その時間ももったいないと思わないと、そんな事をしてるなら、石堂鉋製作所さんの所みたいに設備投資も必要だと思う。
時間をかけて他で作れないような製品を製作して喜んでる場合か?!
そんな自慢してるよりも、もっともっとお客様にスムーズに納品できるシステムを作った方が絶対に喜ばれると思うし、ユーザーさんからの評価も上がるはずである。
生産性が進めば販売価格も上げることないし、お客様は待たずに道具を手にすることが出来て喜ぶし、
いいことばかりだと思うけどね。
技術に関して「名工」と呼べるけど、それだけで「名工」とよべるのか?ある意味疑問です。